「アバウト・レイ 16歳の決断」の感想やネタバレ

題材はLGBT(エル・ジー・ビィー・ティー)

LGBTについてよくわかっていなかったけど、Lesbian(レズビアン:女性同性愛者)、Gay(ゲイ:男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル:両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー)の頭文字を組み合わせた表現なんですね。

このなかでもTransgenderがさらにとらえにくい。そして「アバウト・レイ 16歳の決断」はそんなTransgenderの少女?少年?が主人公です。もちろんその役をつとめるのはエル・ファニング

ただ今回の映画はよくあるLGBTであることに苦悩することを描いた物語というよりも、むしろその母親(ナオミ・ワッツ)の物語でもあるようにおもいます。

監督

ゲイビー・デラル。

イギリス生まれの監督。存じ上げませんでした。

キャスト

主人公であるトランスジェンダーのレイを演じるのはエル・ファニング

恋多きシングルマザー、マギーを演じるのはアカデミー賞に2度のノミネートを誇るナオミ・ワッツ。そして破天荒なレズビアンの祖母・ドリー役を名優スーザン・サランドンが。

原題が「3 Generations」となってることからもわかるように3世代の女性が話の中心。

それにしてもいまいちどこにフォーカスしてるのかがわかりにくかった。レイが未成年だから親の同意書にサインが必要なのはわかる。しかし何故か母親のマギーはサイン躊躇している。どうやら両親のサインが必要だが父親は一体。なるほど父親と接触するのが嫌なわけか。というところまではわかるのだが、なんと複雑な事業が。マギーは父親の弟といい関係になっていたらしい。しかもレイはもしかすると弟の子。それを父親はわかっていて、出生証明書などにも全てを飲み込んで父親としての振る舞いをしていた。らしい。しかも、弟はどうやらレイが自分の子供だなんて思いもしていなかった。さらにマギーは弟と一緒になりたかった!

このような複雑な関係、感情が絡み合って、同意書へのサインが進んでいなかった。つまりこの映画って母親マギーのロクデナシ物語なんでよね。

にしてはレイの孤独な心象などを表現していると思われるシーンが多い。そんなわけでどこにフォーカスしてるのかがわかりにくいという印象を持ってしまったのだ。

 

予告編

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